電気が消えて真っ暗になった部屋。


なんだか緊張して眠れない。


「絢香、起きてる?」


絢香を呼ぶと返事の代わりに質問が返ってきた。


「律花はさ、悠斗と陽斗どっちが好き?」



「え?」



あまりにも意外な質問で思わず起き上がってしまった。


「もちろん。恋愛として、だよ?」



絢香はそう付け加えた。


絢香が恋愛系の話をするなんてなんだか不思議。