のっちの言葉に、ハッとして
クルリと振り向く。

「あ、あとで言います!」

そう言うと、席につく。

ちゃんと、進まなきゃ。






「中庭で食べよう!」
お昼になった瞬間、のっちを連れて
中庭に連れていく。


そして、お弁当を広げて
口を開く。



「あの、ね…。
私、もう逃げたりするのは嫌だ……
佐伯くんのこと、ちゃんとしなきゃって。」


少しずつ、話し出す私に、のっちはゆっくり聞いてくれる。


「……それで、凛桜は傷つかない?
泣くアンタ見たくない」


私のことを心配してくれて、
そう思ってくれるのは本当に嬉しい。


「うん。もう、自分の気持ち、誤魔化さない。」



今度は、笑顔でそう言うと、のっちも微笑んで「そう。私は、応援するよ」と言ってくれた。