のっちの手を取り、立ち上がる。
すると「馬鹿ね」そう言いながら、ホコリをはらってくれる。


「あり、がとう…」


私がそう言うと、のっちはニコリと笑い先に歩いてしまう。
私はその後を追って、教室へと向かった。






教室に入ると、ツリーの一番上の星だけ飾り忘れてたことを思い出した。


「あ、佐伯くん、星は?」

佐伯くんの所に行き、そう聞くと
手の上にそっと乗っけてくれた。

「ん、付けなよ」

そう言われ、私は脚立に乗り
飾りをつけた。



うん。
やっぱり、これがあった方がクリスマスって感じする。