羽鳥も佐伯くんも変だよ……っ。 どうしたらいいのかわからない私は、 ただボーッとしてるしかなかった。 羽鳥、自分で言っといて覚えてないなんて許せない。 そんなイライラもあるのに 抱きしめられて、 「俺が嫌なんだよ」 そんな事言われたら、どうしたって 許したくなるじゃん。 ………何なの、この気持ち。 「………凛桜?」 名前を呼ばれて振り向くと 「のっち……」 のっちが、歩きながら話しかけてきた。