真っ赤になる顔をどうしても戻せなくて
しばらくは、公園のベンチに座ることにした。
「………あ、早坂だ」
名前を呼ばれて上を見上げると
「は、羽鳥……。」
さっきとは、違う服装の羽鳥。
「顔、赤くね?
なに。ずっといたわけ?」
羽鳥が不思議そうに聞いてくる。
「………別に」
プイっと無視すると
「風邪、引くだろ。バカ」
そう言って、首にマフラーをかける。
え?
羽鳥を見ると、もう居なくて
ただ、背中だけが見える。
きゅうっと胸の奥が熱くなって
「………どう、しよう…。」
こんな気持ちになるのも
初めてで…。
もう、何がなんだかわからなくなってきたーーーー。