「ん〜、私は羽鳥くんでもいいけどな」 彩が楽しそうに笑う。 「アンタは遊びでしょ」 呆れた感じにそう言うと、 「へへっ、バレた? 私には木村くんがいるもの。」 はいはい。 「あーあっ、それにしても 凛桜遅いな〜」 彩が、紅茶のペットボトルを持ちながらそういう。 「迷ってるんでしょ?」 そう言いながら、本を取り出す。 さあ、これから羽鳥と佐伯がどう動くかなんて想像つかない。 それに、凛桜がどう答えるかなんて……