いつも通り帰る支度をしてると
小泉が慌てて走ってきた。
「お、い!!これから俺昴の家に行く予定だったんだけどさ、急な用事入って行けないんだわ!悪いけど、早坂行ってくんね?」
…………はぁ!?
「え、嫌だ。
無理、絶対無理。」
私が拒否るのを無視して手紙とかを置いて走っていってしまった。
う、うそ……。
「の、のっち……」
チラッと見ると
本を持つのっちが笑顔で
「ごめん。今日これの発売日」
そう言って、歩いて行ってしまった。
うっ。
でも、この中で家を知ってるのは私だけ
私が行かなくて誰が行く!?
………はぁ。
私は諦めて、羽鳥の家まで向かうことにした。