そして、兄は笑顔になって

「凛桜、学校楽しいか?それにしても、今日も相変わらず可愛いな〜」

「楽しいよ。 お兄ちゃん……。
朝からそれ、やめてくれる?」


兄は牛乳を飲みながら、私の顔を見てニコニコしてる。
うわぁ。これ、外でやってたら変人だよ……。


「まあ、仕方ないじゃない。
裕典は、凛桜が大好きなのよ」


お母さんは、楽しそうに言うけれど、
私は朝から憂鬱だ。


こんな、ハートがたくさん送られてくるみたいの苦手だし。

「……まぁ、いいや。
もう行ってくる」


パンを少し、残して席を立つ。
そして、歯磨きをしてから鞄を持って玄関に向う。