「次行くー?」
お店を出て、誰かがそう言うと、
「いいねー!」などの声が聞こえて行くことになったが、時間が……。
「私帰るね〜」
なんて、言い始める子もいたので、
私も帰ると伝えて、のっちと歩き始めると、後ろから「え〜」と言う声が聞こえた。
「俺だって、時間がやべぇんだよ!」
そう言って、こっちに向かって歩いてくるのは羽鳥で。
な、なんで?
そう思って見てるとのっちが隣で
「あー、私本屋さん行かなきゃ行けないんだったー。じゃあ、羽鳥、送って行ってあげてー」
棒読みで羽鳥にそう伝えた。
の、のっち……。
私が、のっちに涙の視線を送るとウィンクして消えてしまった。
「ん。行くか」
羽鳥がそう言ったので、私達は歩き出した。