「なに?」
「あの、昼休み...」
「..........」
「体育館のステージ裏に来て下さい!」
「はぁ、」
「では!!」
言い終わるとダダダダッと走り去ってしまった。
珍しいなぁ。
体育館のステージ裏?
ピアノのあたり?
...今日はあそこで昼を過ごそうと思っていたから、ついでか。
「相変わらずですね、櫻井さん」
「?」
佐々木さんがジッと見つめて言った。
「さすが、東の闇」
「は?」
「知りませんか?みんな言ってますよ」
「知らない。てか興味ない。」
東? 闇?
また人の悪口で盛り上がってんでしょ。
聞く前にさっさと席に戻った。
しかし今日の佐々木さんは
よく喋ってたなぁ...。