初日からくたくた


早く帰ろ


電車に揺られながらふと考えた


パパとママが
「車で行きなさい、一応でもあなたはお嬢様だから」と

私 こういう普通の通勤がしたいからパパの会社には入らなかったの、わかってほしいな。



そう考えていたら最寄り駅についた。
裏通りを通り
住宅街にでたところに見かけない車があった。窓が少し空いていた
中から聞こえていた。


「ねぇ壮介、私達結婚できないの?」

「あぁ、ちんけな女の許嫁と結婚しないといけないんだ、すまん」

「私とはどうするの?」


「愛人になるか?」


ば バカにしないでって
パチッと乾いた音がした。


ドアがあき女性がでてきた。


「なにみているの?」


「・・・・・私の自宅前ですから、おどきにならないかな?」




玄関のゲートの前で

「七海です。帰りました」

自動で解除され、入っていくときに

「副社長、場所をわきまえてください、その車目立ちすぎます」




なにも私の自宅前で痴話喧嘩しなくとも・・・・