いつもと景色が違う。

昼と夜。


昼は全部が明るい。
でも夜は星達だけが頑張ってて…でも儚すぎて闇に飲まれてしまいそうだ。


風も冷たい。
こんなところに一人でいたら、寂しすぎるだろうな…そんなことを思った。



『優梨!』


自分の名前に反応して、顔をあげると鷹巳がいた。


『鷹…っ!』


少し寒いので手を左右の肩を抱えるように押さえていた。
その腕をあたしが名前を呼び終わる前に、鷹巳は掴んで立ち上がらせられた。


『わっ…!』

危うくこけそうになった。


態勢を整えてから『何すんのよぉ!』と言う目でじっと鷹巳を見た。


『お前、こんな時間に女一人じゃ危ないんだからもっと気をつけろよ!短いの履いて…つーか、こんな早く来てんなよ。朝じゃないんだから…』



掴まれた腕が少しだけ痛い。