『……誰だそいつ』 そして同時に、絶望した。 俺は、こんな場所に入っても……まだ、あいつを傷つけてしまったのかと。 恨みは、至るところから買っていた。 それは起こりうるかもしれないことで…。 そこまで考えが至らなかった自分に、悔しくて。 俺のせいで…、 もうなんの関係もない俺のせいで…、 苦しくて、そんなあいつを不幸にしかできない自分に吐き気がした。