族抜け―――、 それは黒烏にとって、一番の禁忌。裏切りだった。 チーム全員が駆り出され、マサを捜したが、あいつは見つからなかった。 …煙のように、消えてしまった。 そして、それは、……前総長から受け継ぎ、 俺が総長になる日の…………早朝のことだった…。