私をいじめる事に、意味は無いのかも知れない。仲間が外したいと思った人は仲間外れ。

…ただそれだけかもしれない けど…


私にとっては…。


拳で、ドアを叩く音がした。

「早くきなさい。ケーキ…」

『あはは…ごめんね! もうお腹いっぱいだから…さ』


父は何も言わずにその場をまた去った。

一人にしたら、自分を傷つけるんじゃないかって…きっと…思ってるんだ


私も、お父さんも…。柚もあいも…結衣も未衣も、クラスの皆も…母も。

こんな事望んでいたのかな…


平凡な毎日が訪れるだけ。それだけで私はよかった…。それだけで、幸せだった…

…それだけ。
とまらない涙を手で抑え、拭った