うちに、近寄ってくる主役の女の人。

「あなた、何無茶してるの?あなた死んじゃうわよ。助けてくれて………あり…がとう。」

うちは、精一杯声を出す。

「だい……丈夫で…した……か?」

「大丈夫。私は、怪我なんてないわ。あなたのほうがよっぽど重症よ。もう喋らなくていいから。」

近くで固まっていた心愛達が寄ってくる。

心愛「うらら。大丈夫?」
璃香子「死なないでよー。ひっ。ひっ。」
澪「ごめんね。気づかなくて。もうちょい早く気づいていれば。」

うちは、みんなのせいじゃないと、首を横に振る。

ピーポーピーポー。

救急車の音が聞こえた。

ごめんね。もうダメ。

うちの意識は遠のく。