「これからは忙しくなるわよ。うららちゃん。よろしくね。まずは、ママさんのお腹に赤ちゃんを宿らせる。みんなが、幸せになれるように、設定しなきゃ。あと、天国へ来れるように。うららちゃん。ちょっとここで、待ってて！」
とサフィーはブツブツ言いながら、去ってしまった。

数分後………

「お待たせー。うららちゃん。ここでの新しい名前決めてくれる？」

「うーんと。じゃあ、時聖瑠（じぜる）。」

「さすが。センスいいわね。かぶってないから大丈夫。家が決まったの。海が見える高台よ。案内するわ。」

うちは、サフィーについていく。

街からは少し離れて、静かな場所。
うちにピッタリ。

サフィーが「どう？気に入った？」
うちは、頷く。
「住む場所が決まれば、仕事を探さなきゃ。時聖瑠は、モデルが向いてるんじゃない？スタイルいいし。現にDREAM学園通ってたし。」

うちは、しばらく黙りこんでしまった。

竜に、「うららは絶対人気モデルになるよ。それかアイドルに。スタイルいいし、顔も可愛いから。」
って言われたことを思い出してたんだ。

サフィーが、うちを覗き込む。
「いや……だったら、無理にとは言わないけど。」

「ううん。そうじゃないの。まえは、彼氏にそう言われたなーって。」

「彼氏いたんだ。ごめんね。思い出させちゃって。」

「いいの。うち、モデルになる。竜に気づいてもらえるように。」

「わかったわ。無理しないで。」