「あれが噂の…」だの「学園長の息子っていう…」だの色々コソコソ出来ていないコソコソ話をしている

まぁ、こんなことは想定内だ
人間をよく思っていない妖も多いだろうから、敵視される事もある覚悟でここに来た
敵視されてでも見つけたい妖がいる

「涼羽〜!!入学おめでとー！パパはうれしいよー！」

後ろから耳障り―…じゃなかった、聞きなれた親父の声がして


ドンッという衝撃が背中に伝わる

…親父に後ろからタックルされたのだ
もういい歳なんだから腰を悪くするぞ…

「親父…皆見てるだろ、それにいい歳なんだからそんな事するなよ恥ずかしい」
「そんな釣れないこと言わない！せっかくの息子の入学なんだからいいじゃーん！」

いつむでもハイテンションな親父にため息が出る