ザッ!カーテンを開けたんだ
私は、ゆっくり目を覚ます。
そこには、隣の席の長伊竜(ながいりゅう)君。
「先生!起きたよ!大丈夫?」
私はその問いかけに、頷く。
「ほんと。すごい傷だから親に電話しなきゃね。」
「先生!黙ってて。お願い黙ってて。」
「なぜ?こんなにも傷重症な傷なのに。」
「この傷……おばさんにつけられたの。」
「虐待…ね?」
私は、今まで隠していたことを、すべて話す。その事を気にかけた保健室の先生。
「転校しなさい。おばさんから逃げたほうがいいわ。いつかきっと殺されるから。」
私は、頷きながら、涙が出てきた。わかってくれるひといるんだ。