本格的な虐待が、始まった。
梢おばさんの旦那さんの快斗さんが帰ってくるまでの時間、虐待は続いた。
お腹の子が、大きくなってくると流石に暴力はなくなったが、暴言を言うようになった。
体のあざも隠し切れないほど広がっていた。
学校にとぼとぼと歩いて行く。
昨日蹴られた足がまだズキズキ痛む。
(もう…無理。)
私は、虐待のストレスと睡眠不足で、気がついたら保健室のベットの上に寝かされていた。
上半身を起き上がらせる。
ズキン!
節々が痛い。
「さっきの子。大丈夫でしたか?腕とかすごい傷でしたけど。」
「うーん。わからないわ。様子見てみる?」
「はい。いいのなら。」
「起こさないようにね。」
やばい。来る。寝た振り寝た振り。