芹沢 ユズキと付き合ったのはそれから半年後。 「入家君、私と付き合って。」 意を決したような力強い瞳で、 「私は貴方が好き。」 まるで、敵を威嚇するような瞳で俺をみる。 「私は入家 皐月が好き。」 彼女は自分自身に言いつけているかのように その言葉を簡単に言う。 「好き。」 言ったそばからわかる 嘘の言葉を。