‥‥‥この声は。

間違いない。

今日、優太と一緒にいた人‥‥‥。

‥‥‥フウカさんの声だ‥‥‥。


そんな事を思っていると、優太が二人に声をかける。


『姉ちゃんも楓花も、さっきからうるさいんだけど。俺電話してるの。分かる?』


その言葉に美涼姉ちゃんは、あー、はいはい。ごめんなさいねー、と、軽くあしらっている。


フウカさんは、えー、誰と電話してるのー? と、優太に聞いている声が聞こえてくる。


‥‥‥これ以上、ムリだ‥‥‥。


私はそう思い、電話を切ろうと思い、優太に話しかける。