いつもと変わらない優太の声に、再び泣きそうになりながらも返事を返した。


「うん、大丈夫。心配しないで?」

『でも、なんだか鼻声な気がするけど……』


さっきまで泣いていたのだからそりゃあそうだろう。


しかし、こんなこと言えるわけもない。


「あー、これねー。なんだか最近、風邪気味で‥‥‥」


私がそう言ったとき、電話越しに美涼姉ちゃんの話し声が聞こえてきた。


『どうするー? 食べて帰るー?』

『え、いいんですか?』

『当たり前でしょー。もうすぐ私達の家族の一員になるんだからー』

『なっ! は、恥ずかしいからやめて下さいよー!』