「‥‥っ、ホン‥トに‥‥‥」


この感情は‥‥何‥‥‥?


心臓のあたりが、ドロドロしたもので溢れていく。

心臓のあたりが、思い切り掴まれたように痛い。

心臓のあたりが‥‥‥


「‥‥っ‥‥‥」


私は服の上から心臓のあたりに手を添える。

そしてその手を、キツく握りしめた。


どうしてこんなに‥‥‥。

涙が出そうなくらい苦しくて‥‥‥

‥‥‥切ないんだろう‥‥‥。


この消化のできない思いを抱えたまま、私は無理矢理に足を動かして、美涼姉ちゃんとの待ち合わせ場所へと向かったのだった‥‥‥。