もし、恋愛テストがあったら…
きっと私は赤点

幼馴染のユウくん
小さいときからずっと一緒、
想いを伝えられず15年

中学生になったユウくんはモテる。

成長できない情けない自分が、進めない自分が、あと1点。
合格点なんて望んでない。平均点じゃなくていい。


ー卒業式

これが私の最後のテスト。


「ユウくんっ!あのねっ…
ダイスキだよ。これだけ伝えたかったの。」

期待してしまう。こんな告白でももしかしてと思ってしまう自分がいる。

「俺さ、今好きなやつがいる…」

ダメか…期待しなきゃよかった
こんなんだったら赤点でもよかったのかな…


「俺さ、小さい頃からずっとお前が好きだったんだよ」

「えっ…」

「俺の彼女になってください」


「はいっ❤︎」

つい大きな声で答えてしまった
私の恋愛テスト満点です。