「……なのにっ……!いいよ、食べなくてっ!何事も無かったように、

いとも簡単に別れられるような、あたしに全然思い入れがないようなオトコに食べて欲しくないし、

付き合うのもこっちから願い下げだからっ!」





ほっぺたを熱い涙が伝う。



なんでこんな時に限って涙なんか出てくるの。





……ホント今日は最悪。






カバンから手作りのチョコを出す。



きれいに大切に、レンのために可愛くラッピングしたチョコ。





……けど、もう要らない。





立ってるレンに、思い切り投げつけた。