彼は、毎日欠かさずに連絡をくれた。

いつのまにか、彼と連絡をとることが、私の日常の一部となった。
彼のことは全くタイプではなかったが、優しい彼に、少しずつ惹かれていった。


二人でご飯も行ったし、デートもたくさんした。お互いにとって、お互いの存在が大きなものであったのは、確かだと思う。

ある日、彼から『風邪を引いた』と連絡が入った。
私は、一人暮らしの彼のために、飲み物やゼリーなどを買い、彼の家へと向かった。

疲れた顔をしながら、私に笑顔で「会いたかった」と言う。

「寝てないと。ほら」

私は彼の体を押すようにベッドまで誘導した。

「大丈夫?ゼリー買ってきたよ。
食べれるなら食べて」

「ありがとう。でも今はいらないからその辺に置いておいて」