「ありがと、みんな」
私がそう言うとみんなは微笑んで頷いた。
あの後郁人と私は泣きまくって。
しばらくすると落ち着いた。
「愛華、前髪切ったほうが絶対いいぞ、」
私の前髪をツンツンしながら郁人は呟く。
昔みたいに話せて私は嬉しかった。
「でも、目が見えちゃうから…。」
「きれいな目なんだから出しときなよ」
悠之介が相変わらずの無表情で呟く。
"綺麗"!?悠之介からまさかそんな言葉が出るとは思ってなかった…。
「なんだよ、別に俺は本当のこと言っただけだし…」
悠之介は顔を背けてしまった。
わずかに、頬が赤く染まっていた。