全て話し終えると、十愛は静かに口を開いた。

「愛華が目覚めたら、謝れよ…。」

そういい俺の頭を撫でた。

「あぁ、」

子供を扱っているように撫でたその手はとても暖かった。


俺と愛華は血は繋がってない。

本当の親に捨てられ、裸足で彷徨い歩いていた時救ってくれたのが、父さんと母さん。
それから、俺の本当親と話し合い。
戸籍を赤塚に移動した。


そして愛華が生まれた。


父さんと母さんもきっと、愛華を守りたかった。だから、これからは俺が守るから…。

だから…見守っててくれよ…父さん、母さん…。