検査とか治療が終わりやっと帰れる…。
ふと時計を見ると14時を指していた。
4時間も病院にいたのか…。
この後やることもあるし…行くか…。
「あれ、愛華」
通路を歩いていると十愛と黒髪の男の人が目の前から歩いてきている。
「どうしたんだ!その腕!」
前髪でほぼ顔は隠れているから顔の傷は見えないと思う…。
心配させたくないから好都合かな…?
スマホで文字を打った。
『ちょっとね。それより、十愛どうしたの?』
左手で打つの慣れないな…。
「ちょっとね。じゃない!
何があったのか後で聞かせてもらうからな!
とりあえず倉庫に行くぞ。」
あの…私の質問…無視ですかっ!?
それに黒髪の男の人はさっきから泣きそうな顔してるし!