「その目…。そっか、お前も…」


「ねぇ、凛夜君…蓮司に復讐したいんでしょ…?」


凛夜君が何か言おうとして私は遮りながら声をかけた。


「あぁ、まだ、本当の親と一緒に暮らしていた時ずっと、親はあいつを大事に愛していた。
でも俺のことは居ないもののように…。

そしてあいつは、俺の目を見て…『気持ち悪りぃ』って…『人間じゃねぇ』って…」


「私もその復讐…手伝ってあげる…私も、蓮司に…いや、狭蘭に復讐したい…」


そう…私のことを信じてくれなかったあいつらに…。
私の居場所を奪ったあいつに…。

凛夜君に心の闇を作ったアイツに…。


私の目は、黒に染まっていた…。