昼になり、蓮司と愛華が住む家に着きインターホンを鳴らすと、編集部の方が、顔を出す。

中に入ると目の下にクマを使りながら、原稿用紙と葛藤する蓮司の姿が見えた。


「斗愛、頼む。
この紙袋に全員ぶん入ってるから。」


「あぁ。
早く書き上げて寝ろよ。
そのクマがひどい状態で結婚式とか笑えねぇからな?」


「あー、そうだなぁ…」


「そもそも、なんで大事な招待状を出さずにこんなに経ったんだ??
信じらんねぇんだけど?」


まぁ。仕事も大変だろうしな…。

蓮司担当の編集部の方の鋭い視線に気づき、俺は早々と撤退した。