「俺の名前は、和谷凛夜(わや りんや)、和谷でも、凛夜でも好きなように呼べ。そして、蓮司の双子の弟だ。
なんで、苗字が違うのかって思った?」


私は、静かに頷いた。
そして、関西弁がなくなっていた。


「俺さ、9歳の時に、捨てられたんだよね、本当親に気持ち悪がられてさ。

この目見て、9歳の時、何故か急に水色になってさ…。」

凛夜君は、右目からコンタクトを取り、私に目を見せてくれた。
それは私と同じ色の瞳だった…。


「その…目…。」

「気持ち悪いだろ…こんな目…」


ふと凛夜君は悲しそうな目をして俯いた。
凛夜君に…目のこと、言ってもいいかな…?
凛夜君なら、少しでも私の気持ち分かってくれるかな…?
そして、私は怖いという気持ちがなくなっていた…。

「ねぇ、凛夜君…」


そういい、私は前髪を上げた…。