「謝るな…。
俺は気持ち悪いとか思ってない。
まだ愛華のこと整理ついてないし、男同士で付き合うとかよく分からない…。
だから、旬ごめんな…。」
悠之介は僕に頭を下げた。
なんで悠之介が謝るの…?僕が全部悪いのに。
「でも、旬とこれで終わりなんて嫌なんだ。
旬の事は大切な友達として…これからも仲良くしたい…。
こんなのワガママで、旬にとっては苦痛だよな…」
悠之介の優しさが僕の心を打つ。
こんな奴と友達でいたい。
その言葉が言葉で表せないほど嬉しかった。
「悠之介…こんな僕とまだ友達で居てくれるの?
気持ち悪いって素直に言っていいんだよ?」
「旬!
俺は中学の時お前の笑顔に救われた。
だから、これから何かあっても俺は旬の事を救いたい。
気持ち悪いなんて思うはずがないだろ?」
「悠之介…ありがとう。」
僕は悠之介と出会うことができてよかったよ。
ありがとう…。
「悠之介…これからは友達として、よろしくお願いします…」
これでいい。
僕の恋は終わった。
でも、終わったと同時にしっかりと繋がった友情が芽生えたんだ。