「あ、ありがとうございます!」

「俺からはこれ。
本当に無事で良かった。
おかえり、愛華」

悠之介さんからは小さな箱を受け取った。
悠之介さん、は本当に心配してくれてたんだ…。

今でまでずっと無表情で全く喋らなかったのに、いきなり微笑みながら"おかえり"何て言われたら…嬉しいような恥ずかしいような不思議な気持ちになる。

「あの、悠之介さん。
ありがとうございます。」

「愛華?
ただいまは?」

「ただ…いま…?です。」

私は恥ずかしくなり俯いた。

「いい子いい子」

そういい悠之介さんは私の頭を撫でた。