『蓮司、楽しい??』

休日になり、俺と愛華は近くのデパートまで買い物へ出かけた。
買い物と言っても特に買うものがない。

だから、店をウロウロするばかりだった。

「お前こそどうなの?
買うものなくてウロウロしてるだけだし。」

『蓮司とこんな風に話すこともなかったし。
今日いっぱい話せてる!
私は楽しいよ』

愛華の返答に俺は驚いた。
楽しんでくれてることが素直に嬉しい。

「俺も楽しい」

その言葉を聞かれないように俺は愛華の頭をグシャグシャと撫でた。