しぶしぶ姫になってくれた。
そして、名前を教えてくれた。

名前は赤塚愛華。

愛華は最初から俺たちのことを呼び捨てで呼んだ。

『翔たちは嫌じゃないの?
私なんかが姫で』

「なんでそんなこというの??
あーちゃんがいいの!」

『あーちゃんってなに?』

「あだ名!ダメだったかな?」

『別に、好きに呼べばいい』

「うん!そうする!」

翔と愛華はすぐに仲良くなった。
それに比べ謙太と俺はあまり話さない。
だから、仲良くなるまで時間がかかった。