少し抵抗し、千影が俵担ぎをして大人しくなった。

担いだ時微かに声が聞こえた気がした。

これもきっとこいつの過去に関係があるのだろう…。

そして、幹部室へ入り俺は女を姫にした。

「今からお前は狭蘭の姫だ。
拒否権はないからな?」

『私喧嘩なんてできません。
それに貴方達を信頼してません。
そして姫ってなんですか?』

「喧嘩なんてできなくても大丈夫!
それにこれから信じてもらえるよう僕たち頑張るし!
姫っていうのはみんなに守られる存在!」

翔が微笑みながら言う。
そうだな、信じさせてみせる。