俺はその女に興味を持ち始めた。
それは千影や翔も同じで毎日のように話し掛けた。

帰ってくる返事はいつも

『うるさい』

『話しかけないで』

『しつこいです』

などそっけない言葉ばかりだった。

そしてある日。

「俺達が誰だか分かってそんな態度とってる??」

と問いかけた。

『狭蘭のみなさんですよね。
でも私には関係ないですから。
だから、話しかけないでください』

その女からはそう返事が返ってきた。

俺と千影は顔を合わせ笑った。