部屋に着信音が鳴り響く。
眠たい目をこすりながら画面をタップし、耳元に近づけた。

「あ、アイカ!おっはよぉぉ!!!!」

元気いっぱいの五月蝿い声に私は少し顔をしかめる。

「今からいつもんとこに向かうなー」

そして私は一言も口にすることもなく通話を切った。
重い体を起こし、学校へ行く準備をする。