病室のプレートを見ながら歩いてると、赤塚愛華と書かれてある病室を見つけた。
俺はノックすることもなくドアを開けた。
中へ入るとベットの上で寝る愛華とそばで肩を震わせている蓮司の姿があった。
「なんだ蓮司…泣いているのか?」
肩をビクッと震わせ、蓮司は後ろを振り向いた。
「なんだ、白雪か…別に泣いてねぇよ!
…え?…白雪?
え?」
蓮司は死人を見るような目で俺を見てきた。
失礼なヤツだな。
「お前目が覚めたのかよ!
いつ!?」
「さっきだけど。
俺どのくらい寝てんだ?」
「半月ぐらいだけど、悠之介らは?
お前の病室にいるはずなんだが?」
半月…結構眠ってたんだな。
旬達は寝不足なんだな。