「だから、愛華は俺たちに別れを告げたんだよな。
最初からこうなると知っていて。
もし、愛華の計画がうまくいかなくても俺らに危害が及ばないように…」
狭蘭の総長は眉間を抑えながら言った。
愛華…斗愛…。
どうか…無事でいてくれ…。
赤ランプが消え、医者が中から出てきた。
「白雪斗愛さんは無事です。
ですが、赤塚愛華さんはまだ…」
医者からの言葉にホッとなったが、愛華がまだ…。
「お願いします。
愛華を助けてください!」
蓮司に続いて俺たちは頭をさげる。
「全力は尽くすよ。」
そう言い医者は中へ入っていった。
愛華の担当している医者の手伝いに行ったのだろう…。
愛華…。