「斗愛どういう事?」
「えっ…?愛華…なんで…」
斗愛は沢山の返り血を浴びていた。
顔の至る所には殴られた後と刃物で付けられた傷があった。
そして、奥の部屋から真由が出てきた。
「あれ?何しに来たの?
あ、自分から殺されに来たんだね?」
真由の目は虚ろで、多分覚醒剤をしたんだろう。
真由の父親もそうだ。
目の重点が合っていない。
ーバキッ
真由に目を取られているうちに斗愛は真由の父親を殴った。
「愛華は帰れ!
俺が全部終わりにする!」
「なんで?
斗愛?
私が終わりにするの!全部!
だから斗愛達に別れを告げたんだよ??」
もう充分斗愛の気持ちはわかった。
なのに、なんでこんな危険な事をするの?
私は皆を守りたいだけなのに!