「大丈夫だから。
斗愛のした事を聞いて怒るかもしれないし殴っちゃうかも知れないけど、離れていかないよ」

いつの間にか手当ての終わった旬の声に俺は顔を上げた。

「ったりめぇだ!
俺らそれぞれ過去があるだろ。
その過去に何かしらあったんだ。
だから、愛華を傷つけたことはすげぇ腹立つけど離れてはいかねぇ。」

「翔太…」


「とりあえず話してみろ。
場合によっては殴る回数が減るかも知れない。」

「悠之介…わかった。
今から話すよ。全部」



俺は重い口を開いた。