「お前が愛華の兄の郁人か…。

あと凛夜久しぶりだな。
お前が転入してきた時は驚いた。
すぐにでも謝りに行きたかったけど勇気が出なかった…。
今まで…すまなかった」

「俺は兄としてこいつを守るって決めたんだ。
どういう事か説明しろ。」

「今更謝る?
ふざけんな。
お前のせいでずっと苦しんでたんだ」


「俺はそいつ…斗愛の飼い主真由に脅され、愛華と狭蘭を守るため愛華を追い出した。

斗愛が飼い犬なんて思ってなかった…だから任せられた。
でも、愛華を利用しようとしてるって分かって、居ても立っても居られなかった。
斗愛は裏切りものだ」


蓮司は凛夜へ向き直り1つ息を吸った。