「蓮司なんで…?」

蓮司は私の方へ歩いてきた。

「お前が喧嘩してるって聞いて、居ても立っても居られなくて…。
ごめん…。」

「真由は?真由にバレたらダメなんじゃないの?」

私は気づいてしまった。
竜胆の声が聞いたことあるような声のと思った訳を…。
竜胆は蓮司だったんだ…。

「大丈夫。
あいつに会いに行ってたから…。

だから言ったろ、俺を頼れって…。
傷つけた俺が言えねぇよな…」

そう言い蓮司は私の頭をクシャと撫でた。

この手。私が大好きだった手…。

竜胆の時不思議に思ったのが解けた。