「愛華!!
なにがあったんだよ!」

目の前から郁人と凛夜が走ってきた。

「郁人…凛夜。」


私の姿を見て二人は驚いた。

返り血をたくさん浴びて、真っ赤な私を見て…。


「私はオモチャじゃない。」


「当たり前だろ!」


そう言い郁人は私を抱きしめた。


その温もりに涙が出た。

凛夜は姫王の人間じゃない。

私を利用としていない。


でも郁人は…。