「…なんでっ…私に真実を教えてくれたの…?」

少し落ち着きを戻した私は竜胆へ質問した。
私たちに面識はない。なのに私の過去まで知っている。

「俺の本名は言えないが、お前の事を守りたいって思ってるからだ。

お前は純粋で優しい。そんなお前に、救われたんだ。
だから今度は俺がお前を救う。

お前の過去はハッキングで調べさせてもらった。
ごめんな?」


ハッキング…私の情報は雅人がロックしてあるのに。
ハッキングの腕があるんだ…。

「ありがとう。」


竜胆…ありがとう。