昼休みになり、私は体育館裏に来ている。
何故かって?それは、真由ちゃんに呼ばれたから。

「どうしたの?真由ちゃん。」

自己紹介はあのあとしてあるから、普通に名前で呼んでいる。

「あのさ、姫になるのやめてくれない?」

あぁ、そのことか、愛華の時もそんなこと言われたなぁ。


「どうして?仲良くしようよ!ま、ゆちゃん♪」

「な、お姫様は私一人でいいの!」

まぁまぁ顔は可愛いけど、お姫様にはなれないよ、性格がアレだもん。
まぁ、私は顔も性格も悪いけどね。

「せっかく愛華を苦しめて、私一人が姫になったのに、」

「前に姫いたの?」

ただ私を苦しめたかっただけなのか、それとも、狭蘭にチヤホヤされたいだけなのか。
少し不思議になった。
前の姫って普通言うけど、わざわざ愛華と名前を出していたから、愛華自身に執着してるのかな…?

「いたわよ!あんたみたいにウザくて、ぶっさいくな顔を前髪で隠してる女が!」

まぁ、ブサイクだけどさぁ。