「俺たちは狭蘭、お前、姫にならないか?」

前の席の蓮司が後ろを向いて私の目を見た。
こんなに簡単に計画通りに進むとは思ってなかったよ。

「狭蘭、分かったいいよ。
どうせ拒否権なしなんでしょ?」

私、いや、愛華の時もそうだったもんね。
私は軽く微笑んだ。